こんにちは、東京クロコダイルです。
ようやく春らしくなってきたと思ったら、また急に寒くなりました・・・。
体調管理にはお気を付けくださいね。

さて、今回はクロコダイル革のキズ・穴やしわに関してご紹介したいと思います。
製品になっているとはいえ、爬虫類皮革業者が取り扱っているものは元をたどれば一匹のクロコダイル、
我々も生活していく中で多少の切り傷や肌荒れ等起こるように、クロコダイルも勿論キズはあります。
特にクロコダイルに関していえば腹を擦って歩くという特性上、キズが全くないというのは難しい話でしょう。
その中でもクロコダイル革の在庫の中で見つけたキズのパターンをいくつかお伝えいたします。

もちろんこのような部位の入った革は東京クロコダイル製品にはお使いすることはありません。お客様にご満足いただけるよう革の選別には細心の注意を払っていますのでご安心ください。ただ、全くの無傷のものは限りなく存在しませんのでその点は天然皮革独自の個性として楽しんでいただければ幸いです。

 

【切りキズ】

これは見てお分かりいただけるように切り傷ですが、染色前からクロコダイルが持っていた生前キズです。彼らは一匹ずつ区切られて養殖されているタイプと複数のクロコダイルと一緒に養殖されているタイプがあります。
大体の場合は大きい水槽で複数のワニと一緒に暮らしているのですが、ケンカで出来たキズなどがあります。

 

【すりキズ】

 

こちらも見てお分かりいただけるように擦れのようなキズです。表面の皮膚が剥がれていて色が他の箇所と同じ様に入っていかない状態です。いわゆる革の表面の吟が落ちてしまっています。

【虫くいの後】

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画像はあえて小さくします・・・。上は小さいツブツブ、下はミミズが這ったような跡です。こちらも生前キズの扱いになります。高温多湿な地域で育ったものですのでこういうこともございます。

 

 

このようなキズはおそらく皆さんが思ってらっしゃる以上に高い比重で輸入される革に含まれています。

東京クロコダイル製品はとにかく品質最優先で贅沢に裁断してしまうのがモットーなので選別の段階で分けてしまいます。

ただ、分けられた革も恐ろしく高価なものに違いありません。

裁断する職人たちはこのような部位が入らないよう効率よくパーツを取っていきます。これにより完成時の品質やコストが大きく変わってきますので大変神経をつかう作業になります。

 

クロコダイル製品の魅力は高級感もさることながら2つと同じ模様のものが存在しない絶対的な個性だと感じています。それも含めてクロコダイル製品のオーナーライフを送っていただければまた違う楽しみもあるかもしれませんね。