みなさま、こんにちは。

本日の東京は天気も良くすっかり暖かくなりました。

桜が見ごろの季節ですね。今週末がお花見のピークになるでしょうか?

また、本日で年度末が終わり、明日から新生活を迎えられる方もたくさんいらっしゃるかと思います。

東京クロコダイルは東京クロコダイルブランドとしてこれからもお客様にご満足いただけるようなものづくり、東京クロコダイルのアイテムをお使いいただいているオーナー様に引き続きご支援いただけるような取り組みに励んでまいります。

大変ありがたいお話で、トートバッグ、クラッチバッグ、ブリーフケース、ショルダーバッグなどバッグのラインナップや手帳カバー、ペンケース、スマホケースやタブレットPCケースなどなどはいつ販売されるのか?と、連日かなり具体的なご要望をいただいております。
お電話やメールでお話をおうかがいしていると、東京クロコダイル製品をお選びいただいている方々は様々なポリシーをお持ちでこだわってアイテムセレクトをされているんだなと再確認させていただいております。

東京クロコダイルを運営している有限会社セイジョはもちろんバッグの開発も得意分野にしておりますのでご要望にお応えできるよう革の手配のスケジュールやデザインをまとめていくプランを立てていくようにいたします。

さて、今回は『センター1枚取り表記の製品は本当にセンターで裁断されていますか?』と、つい先日お客様よりお問い合わせいただいたご質問についてご説明していきたいと思います。

こちらの画像はプラチナメイドシリーズのラウンドファスナー長財布TYPE3の(楽天ショップはこちら)直近の生産時の裁断風景です。

裁断前のナイルクロコダイル革

裁断前のナイルクロコダイル革

裁断前のナイルクロコダイル革です。
ナイルクロコダイル革はスモールクロコダイル同様、鱗模様のバランスが大変きれいで質感もきめ細かく
高品質の製品に仕上がります。
東京クロコダイルではメインに使用している種類の革になります。

 

裁断されたナイルクロコダイル革

裁断されたナイルクロコダイル革

裁断機により裁断された状態です。

当然の話ですが完成時をイメージしながらとても慎重に配置やバランスを決めます。
いざ裁断する態勢になればもちろん一発勝負になります。
大変貴重で高価なクロコダイル革ですので失敗できません。

 

メインの部分を取った後のナイルクロコダイル革

メインの部分を取った後のナイルクロコダイル革

裁断の後メイン部分を取った状態です。

見事中心部分できれいに抜かれた状態になっているのではないでしょうか?

このようにセンター取り表記の製品は細心の注意を払いながらこのようなイメージで裁断しています。
ここからもう一度最終調整の本裁ち(ほんだち)を行います。
東京クロコダイル製品はこのような流れで裁断をしています。

クロコダイル革ははどの部位でも貴重ですので残った顎や尻尾ももちろん内装など各パーツにくまなく使用します。
付属のパーツを含めすべて裁断が完了次第、浅草の縫製の職人さんへまわす流れです。

工房やその職人によって裁断の流れに違いがございますのであくまでご参考としてご理解いただければと思います。

センター1枚取りの場合、当然1枚の革からメインのお財布は1点しかつくれませんので一般的にも非常に贅沢な裁断とされています。
この裁断の場合はシャイニング加工だけでなくマット加工でも非常に上品な仕上がりになり製品はラグジュアリーなオーラを醸し出します

東京クロコダイルのお財布のラインナップは現状センター1枚取りの比重が高いのですが決してセンター1枚取り至上主義というわけではございません。

革の取り都合や裁断の仕方により同じ『クロコダイル革使用』という枠組みで同じデザインのものをつくったとしても完成品の表情はガラッと変わります。
クロコダイル革はつくづくユニークで魅力的な素材だと思います。
お問い合わせでTPOで使い分けしたいからセンター取りでない大判サイズの革でもっとワイルドなのラインナップも展開に加えてほしいとのお声もいただいております。

まだまだ研究、検証しながらクロコダイル素材の魅力を色々な切り口でみなさまへご提案できればと思います。
こちらに関しましてもこれからじっくり取り組みたいと考えております。

 

今回は裁断についてのお話でした。