ナイルクロコダイル藍染めラウンド長財布『蒼無双』について

東京クロコダイルでございます。

先日ナイルクロコダイル藍染めラウンド長財布『蒼（あおい）』の無双モデルを発表いたしました。

早速たくさんのご注文、誠にありがとうございます！
傾向をみたところ、東京クロコダイルを以前にご購入いただいたことのあるリピーター様からのご注文が多いようです。

今回は東京クロコダイル製品に馴染みのない、初見の方、
ご検討いただいている方にもこちらの作品の価値をしっかりお伝えできればと思います。

ご紹介の蒼無双は東京クロコダイル次世代作品、第一弾として職人さんたちと取り組みました。

こちらはとにかく『語れる財布』です。

製作コスト、手間、技術の観点から他のブランドでは製作されることのない極上の仕様で仕上げました。
また、デザインだけでなく快適な使用感も両立できるよう長い打ち合わせ期間を経て企画しております。

蒼無双はクロコダイルでは最上位に位置づけされる裁断、センター一枚取りです。
ただ、既存モデルの縦方向に対して、今作では横方向に裁断しているのも特徴となります。

『蒼』無双は横方向でのセンター1枚取りを採用。

こちらの裁断では表面、裏面でシンメトリーな模様、センター部分に沿って折れるかたちになるので鱗の目に逆らわない美しいシルエットに仕上がるというメリットがあります。

実際に従来モデルと比べてみると・・・、

今作の『蒼』無双と従来の『蒼』の違い

同じセンター一枚取りでも縫製の向きにより、かなり印象が異なります。

蒼無双のほうはダイナミックで躍動的、ノーマル蒼はエレガントで緻密なイメージです。
縦、横、マチのサイズは同じなのですが、実物を見ると蒼無双のほうが大きく見えます。

そして、今作の最大の差別化ポイントは豪快さと繊細さがハイブリッドされた裁断となります。
蒼無双は必要パーツ面積の都合上、従来のラウンド長財布用（幅25㎝前後）より大きいサイズ（幅30㎝前後）の革を使用しています。

藍染加工を施したナイルクロコダイル革

実際に裁断してみると、

『蒼』無双での使用部位と裁断後のクロコダイル革

このように幅約30㎝サイズのクロコダイルを丸々一枚使い切ってしまいます。

実際に製作時に裁断した革を撮影しました。残革の実物はほぼ紐といえるくらい無駄のない裁断です。

お腹部分の両サイドが余っているとご指摘がありそうですが、こちらは背りん板（はいりんばん）という背中の硬い部位となりミシンの針が通りません。ちなみに、足の部分も鱗が逆立つため、こちらも一般的に使用できない部位となります。

昔からクロコダイル革をはじめとする高級皮革の裁断はロスを出さないというのが職人の評価と直結してきました。

高価という点ももちろんですが、素材へのリスペクト、希少な資源を大切に、という考えは現代もしっかり受け継がれています。

蒼無双は良質なクロコダイル藍染め革、そこからさらに厳選されたジャストサイズの革、卓越した職人の裁断、縫製技術が揃ったからこそ実現する至高の長財布です。

内装にも藍染加工を施したナイルクロコダイル革を使用

表面的なデザインの感動だけでなく、内装にも大量の藍染めクロコダイルを使用しているので、ファスナーを開くと重ねて感動していただけるはずです。
ちなみにファスナーは蒼と同じくYKKエクセラ本金タイプになります。

仕様は東京クロコダイルのグランデ、マキシマム同様の大容量16枚カード収納となります。
両サイドのカードポケットは既存の牛革からクロコダイルに変更、厚みの調整が入るため、新たに無双用内装の抜型を製作、新設計しております。
これにより、快適な使用感を維持することに成功しました。実用性も抜群です。