スモールクロコダイルラウンド長財布マキシマム無双『極』販売決定です！（予約受付開始）

東京クロコダイルです。

今回はスモールクロコダイルを使用した新作マキシマム無双『極』の販売が決定いたしましたのでご紹介いたします。

東京クロコダイルでも圧倒的な人気を誇るスモールクロコダイルマットラウンドファスナー長財布マキシマムの兄弟モデルとなります。また、前回ご紹介したすでに大好評いただいておりますナイルクロコダイル藍染めラウンドファスナー長財布蒼無双の派生モデルとも言えます。

日々、職人さんたちと打ち合わせしている中で、『今まで世に出ていないレベルの作品をお客様へお届けしていきたい』『革製品フリークの方をもっと唸らせたい』などと常々話しながら取り組んでおります。

その中で東京クロコダイルがその結論として発表するのが今作マキシマム無双『極』となります。

東京クロコダイルは『良質な日本製の高級皮革製品をより良い条件でお客様にお届けする』を信条として取り組んでご支持をいただいております。

そう考えると今作は多少毛色が異なるかもしれません。

今作、『極』に関しては皮革製品として必要以上に手が込んでいて世界中にあるクロコダイル製品の中でも相当マニアックな造りとなっております。

実際にどの点がマニアックなのか解説していきます。

スモールクロコダイルマットラウンド長財布マキシマム『極』のご紹介

①メインパーツの裁断（センター1枚取り）
②無双仕立て
 ③内装革について
 ④製法について
 ⑤その他セールスポイント
 ⑥まとめ

①メインパーツの裁断

蒼無双と同じくセンター一枚を横に裁断しております。
『極』は国内タンナーで鞣し、染色の良質なスモールクロコダイルのマットブラックを使用します。
表面、裏面とも対象で竹腑から玉腑にかけての美しいコントラストをお楽しみいただけます。

スモールクロコダイルの繊細さと革のサイズによるダイナミズムをお愉しみいただけます。
センター一枚取りはクロコダイル皮革製品の最上位の裁断として君臨し続けることでしょう。

②無双仕立て

内装両見付けにクロコダイルを敷き詰める無双仕立てとなります。
ファスナーを開けた際のインパクトは絶大です。お使いいただくたびに所有満足度が増していくはずです。

革を裁断した後の状態になります。
幅３０ｃｍ前後サイズのクロコダイルをジャスト1匹分、余すところなく使用します。
ラウンドファスナーの財布にここまでクロコダイルのパーツ数を要するのは前代未聞ですね。

③内装革について

東京墨田の老舗タンナーニシノレザーさんが新開発した『東京ヌメ』を使用。

国産牛の原皮を使ったフルベジタブルタンニンレザーで革好きにはたまらない質感です。サンプルを見た段階で一目ぼれしてしまい即決してしまいました。
この風合いが嫌いな革製品フリークはいないかと思います(笑)

製品には東京ヌメのタグが付属します

先日、ご挨拶を兼ねて鞣し中の現場を見学させていただきました。
お伺いした段階では染色前の原皮から鞣し工程が行われている段階でした。

牛ヌメ専用のドラムで鞣されています

原皮から鞣され革になる途中段階

ニシノレザーさんはピッグスキンで有名なタンナーで非常にソフトで鞣し染色で高い技術力を誇ります。

東京ヌメは伝統と革新を高次元でまとめ、革の魅力である、使うほど『馴染む』という素材感が印象的です。

西野社長は、

牛のヌメ革は姫路のタンナーさんや栃木レザーさんがメジャーで東京で牛本ヌメ革を加工自体が非常に珍しい。今まで培ってきたノウハウを集約した自信作、ゆくゆくは東京ヌメを新たな地場産業に育てたい。

とおっしゃってました。

そのような素晴らしい革をメインではなく内装に使うのはちょっと恐縮していたのですが快く、東京クロコダイルと東京ヌメの東京コラボとしてオッケーいただきました。
ちなみに東京ヌメが世に出るのは今作『極』が初だそうです。とても光栄に思います。

④製法について

今作は内装がオールレザー、従来のラウンドファスナー長財布マキシマムと同じサイズ、同じ内装仕様ながら細部の製法が異なるため、抜型から新たに設計、製作し直しました。

また、芯材は本来、各パーツに入れるのですが東京ヌメ自体にしっかり張りがあるので芯を入れたのは大外の1パーツのみです。しかも東京ヌメの床革を使っているのでまさにオールレザーを謳うにふさわしい仕様です。これが功を奏し、ファーストサンプルに触れた際、指が沈み込むような弾力性と絶妙な張り感が生まれ感動しました。長年高級皮革製品のプロデュースに携わってきましたが初めての感触です。

『極』のリアルタイムの製作作業画像を職人さんが送ってくれたのでご紹介します。