Q1.マット加工クロコダイルのお手入れはどのようにしたらよいですか?
Q2.シャイニング加工のクロコダイルのお手入れはどのようにしたらよいですか?
Q3.革に汚れがついてしまったのですが直せますか?
Q4.カビが生えてしまいましたが直せますか?
Q5.雨にぬれてシミができてしまいましたが直せますか?
Q6.革・革製品の色落ちについて
Q7.レザー製品を使い込んだら色が濃くなったのですが戻せますか?
1.クロコダイル革について
Q1.マット加工クロコダイルのお手入れはどのようにしたらよいですか?
マット加工クロコダイルのお手入れに関しては基本的に柔らかい布での乾拭きで問題ございません。使い込んでいくうちに手の油で革が馴染んでいき経年変化をお楽しみいただけます。
万が一表面的な傷などが入りどうしても気になる際は市販の革のクリームが使用可能です。成分により相性がある場合がありますので隅の方で試し塗りされることをお勧めいたします。パンツの後ろポケットなどに入れるのは擦れの原因になりますのでお控えいただいた方が革を長持ちさせることができます。
また日常的にお使いただければさほど慎重になりすぎる必要はございませんが、水分には弱く濡れた状態で放置すると質感が変化することがございますのでこの点はご注意ください。保管される場合は革全般に言えることですが湿度には弱いので通気性の良い場所で保管されますようお願いいたします。
他、何かご不明な点がございましたら当店までお気軽にご連絡ください。
Q2.シャイニング加工のクロコダイルのお手入れはどのようにしたらよいですか?
東京クロコダイルのシャイニング加工クロコダイル革は伝統製法のメノウ石を使い高圧での摩擦により光沢を出し、熱で圧縮し鱗に立体感を出すボンベ仕上げを施しております。表面の仕上げを変質させないためにも一切のクリーム等はおすすめしておりません。表面に傷をつけないよう柔らかくきめの細かい布でサッと軽く撫でるように拭くようにしてください。変化としては使い込んでいくうちにツヤ感は収まっていきます。
非常にデリケートな素材でもあるので、ブラシやナイロン製の布などは細かな傷がつく恐れがありますので、避けてください。
マットクロコダイル同様、水分には弱いのでご注意いただくことが大切です。また保管される場合は革全般に言えることですが湿度には弱いので通気性の良い場所でほこり等が付着しにくい状態で保管されますようお願いいたします。
他、何かご不明な点がございましたら当店までお気軽にご連絡ください。
2.革製品全般のお手入れについて
Q3.革に汚れがついてしまったのですが直せますか?
革の繊維は非常に細かく複雑な構造のため、内部にまで染み込んだものを完全に取り除くことは不可能です。 そのため、飲み物、化粧品、マジック等による汚れの場合はすぐに乾いた布で拭き取ることが大切になってきます。
マット調の革が油性ボールペン等の汚れてしまった場合は、消しゴムで軽くこすれば取れる場合もあります。 その際、傷つけないように軽くこすってください。また、底面等目立たない場所で試してから行うと安心です。
この点につきましてはご注意いただく習慣が大切になります。
Q4.カビが生えてしまいましたが直せますか?
日本は高温多湿のためまず、カビを生やさないことが大切になってきます。
そのためには
①乾燥した状態を保つ
②低温にする
③清潔な状態を保つ
ということが大切になってきます。
革の繊維は非常に細かく複雑な構造のため、内部にカビが入り込むと完全に取り除くのが困難となります。
ですので、菌糸や胞子が奥まで入り込んでしまったカビは、表面を拭き、綺麗に取り除けたように見えてもまた発生してきます。
表面に発生した初期のカビなら水に濡らして固く絞った布で取り除けることがあります。
その際、溶剤や漂白剤は使わないようにしてください。また艶のある革の場合固く絞った布でも艶がなくなることがありますので、見えない部分で変化が起こらないことを確かめてからにしてください。
その後、陰干しして乾燥させて、直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保管してください。
密閉した状態での保管は絶対避けてください。
Q5.雨にぬれてシミができてしまいましたが直せますか?
高級革製品の革の仕上げには革らしさや自然な艶を出すためタンパク質系の仕上げが行われます。この仕上げは親水性が高いので雨などに当たると塗膜が膨潤しシミができやすい性質があります。
高級皮製品は素材を活かし、自然な風合いを大切にしている為このことはご理解ください。
万が一雨や水がかかってしまったらすぐに柔らかい布で水分を吸い取るようにしてください。
こうすることで、革へのダメージは最低限に留めることができます。
Q6.革・革製品の色落ちについて
革製品の色落ちについては、汗や濡れた状態で使用した時の汚れや、バッグなど肩からかけて使用したときに衣服との間に起こる摩擦による変色などがあります。
予防法としては革製品を水や雨に濡らさないこと、また汗をかいた場合にはできるだけ素早く乾いた布などで吸い取ること、十分に乾燥したあとで専用のクリームなどでお手入れをしてから保管することなどが挙げられます。
色落ちしたら、退色したりした製品については、塗膜の色調まで変化してしまったものの修正はほとんど不可能です。
表面の艶がなくなった程度であれば、専用のクリーム等である程度の回復は可能です。
この場合も、目立たないところで試してからご使用ください。
Q7.レザー製品を使い込んだら色が濃くなったのですが戻せますか?
マット仕上げの高級革製品は手の油や汚れによって黒く変色し、艶が出やすい状態になるため、使用時に手の脂がしみ込むことは避けられません。
こうした事態を避けるのには、まず使用後にはこまめに乾拭きをして付着した汚れや表面の脂を除去することによって多少変色を抑えることができます。
内部まで浸透した脂や汚れは薬剤で除去しようとしても修復することができないので、日頃のお手入れを大切に行ってください。
また、お使いいただくうちの革の質感の変化につきましては経年変化としてご理解いただき、オーナーにしか出せない『味』としてお楽しみいただければ幸いです。