東京クロコダイルです。

 

今回も今までに多くいただいたご質問に関しましてご説明させていただきます。

東京クロコダイル人気商品のプレミアメイドマルチケースについてです。

マルチケースは小さめのポーチやセカンドバッグ、ポケットにも収まりの良い手のひらサイズです。ラウンドタイプのファスナーを開けると三つに仕切られており、四つ折りのお札、小銭、カードがコンパクトに収まる仕様になっています。

用途は工夫によりさまざまでカードを多めに持ち歩く方には純粋にカードケースとして、ユーザー様のお話しによると鍵を分けて収納したり、アクセサリーを持ち歩く際のケースとして使用されている方も・・・。このマルチケースシリーズはコンパクトなサイズ感ながら熟練職人たちのノウハウを集約されており、日常的にも汎用性が高い東京クロコダイル定番の人気商品です。

 

 

本題に入りますと、

「マルチケースとマルチケース(改)っていったい何が違うの?」

「マルチケースシリーズって同じ素材表記なのに2千円近く違うけど、なぜですか?」

 

この様なご質問を多々頂くのですが、お値段に違いがあるのは勿論訳があります。

 

さて2つ並べた時にどちらがマルチケースでどちらがマルチケース(改)お分かりになりますでしょうか。

スモールクロコダイルマットマルチケース(改)

 

上がマルチケース、下がマルチケース(改)になります。

両方ともスモールクロコダイル革を使用したマルチケースです。

実は使用している部位が違います。
他にも継ぎの箇所等も違いがありますが、裁断する部位の違いが主に価格に反映されています。

では具体的に部位ってどこなの?というご説明を致します。
まず初めにマルチケースですが、綺麗な縦長の模様が特徴で、部位で申しますと【 顎(あご) 】を使用しております。
実際に裁断前の革の上に置いてみるとこんな感じです。

※コントラストがお分かりいただけるようにベースのクロコダイル革はスモールクロコダイルミッドナイトブラックカラーを使用しています。

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裏表両方ともに顎を使用している為、実を言うと2匹分のクロコダイルを使用しないと完成しないのがマルチケースです。
勿論2枚の革を使用しているということで繋ぎ目は勿論あるのですが、マルチケースの場合は底にあります。

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手で持っていただくと丁度手の平で覆うので見えない位置にあります。
1つの作品に対して2匹分のクロコダイルを使用する・・・
クロコダイルは全般的にも革の手配が困難な状態ですので、この状態から考えるととても贅沢な使い方をしています。

 

次にマルチケース(改)ですが、実は通常長財布やラウンド財布で使用する部位の【 肚(はら) 】を使用しております。

実際に置いてみると・・・

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本来財布類に使用する部位を使用ているということもあり、
敢えて革一枚の中でメイン部分を使おうこということでお腹の中心から脇にかけて取っています。
クロコダイル革のメイン部分であるお腹部分を使用しているという主張をするためマルチケースとは異なり繋ぎ目が少しずらして背面に回り込むように裁断しています。

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そして背面ですが、マルチケース(改)の場合は【 尾 】の部分を使用てしております。

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(改)はノーマルのマルチケースとは異なり表面、背面で使用する部位を変えてデザインされてます。

 

マルチケースは顎を2枚センター取りに近い状態で取るため鱗模様のバランスがよくエレガントな風合いに仕上がります。マルチケース(改)は前面は裁断の部位としては最も高級とされるお腹部分、背面は尾を横に流れる向きで裁断し、どちらかというとカジュアルっぽい鱗模様が特徴になります。

ご説明した通り、クロコダイル革は裁断する部位によりほぼ同じデザインながら雰囲気が異なるものに仕上がります。

お好みの裁断、取り都合は皆様のお好みになるかと思います。その点を踏まえていただき検討材料にしていただけましたら幸いです。

 

今回はお問い合わせの多いマルチケースとマルチケース(改)の違いについてでした。

 

クロコダイルのマルチケース(ミニ財布)
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