皆さまいかがお過ごしでしょうか。
桜の開花宣言もあり日本中がピンク色に染まったと思えば今日の東京は雨です・・・。

もうしばらく桜が楽しめるよう散らないことを願います。

今回も先日ご検討中のお客様よりお問い合わせいただきました内容についてピックアップしてお伝えさせていただきます。お問い合わせでお話をお伺いしているとクロコダイル革について本当に皆様よく調べられていてお詳しいなと思います。

クロコダイル製品は東京クロコダイルに限らず高価なお買い物ですし長くお使いいただく前提のものですので慎重に選ばれるに越したことはありません。その点につきましては私たちもお力添えできればうれしく思います。

お問い合わせ内容

「商品ページのクロコダイル財布の画像では穿孔(せんこう)の点が見えにくいものがあるけど、ネットで調べたら本物のクロコダイル革の見分け方でこれの有無が基準になると書かれていますが実際はどうなんでしょうか?」

というお問い合わせをいただきました。

逆にお求めいただいたお客様より、

「届いた商品の鱗部分に点々があるのですがこれは何ですか?」

というお話もいただきました。

クロコダイルに分類されるスモール、ラージ、ナイル、シャムには鱗一つ一つに穿孔とよばれる点がございます。

※この点が具体的にどのような機能を果たしているのか解明されていないそうです。

この穿孔は染色加工によって見えづらくなったり埋まってしまうものがあります。
また、同じロットの革で同じカラーに染色しても個体差によってこの点の濃さは異なります。

例えば現在人気のあるのバニラや東京クロコダイルのミッドナイトブラックシリーズというのは手作業により染料を重ね塗りしていくという特殊な染めてをしております。
商品ページに詳しく写真付きでご説明しておりますが、染色を重ねていき落としてコントラストを出す手法の加工になります。

バニラカラーのクロコダイル革

バニラカラーのクロコダイル革、穿孔が目立たない。

この作業の繰り返しを何度もしていくとバニラシリーズの革が完成します。

ちなみに上の画像は大判のスモールクロコダイル革のバニラ加工のものです。
職人が一枚一枚手作業で色を落としまた塗っていくためとても大変な手間と時間がかかります。
ただ、何度も染色を重ねる為、穿孔が見えにくくなる傾向があるようです。
同じ染色していても穿孔が見えるものもあるのでそのクロコダイル独自の個性と言えますね。

 

さて次はシャイニング(ツヤ)加工のシリーズをご紹介いたします。

こちらも鱗に立体感を出すボンベ加工を施している為見え辛いのが多い傾向になります。

シャイニング(ツヤ)加工のクロコダイル革

シャイニング(ツヤ)加工のクロコダイル革、穿孔が目立たない。

その一方でマットクロコダイルの黒で通常の染色の方法だと、また異なってきます。

この場合、樽の中に数日間漬け置きするイメージで、クラストと呼ばれる下地の革の中にカラーを染み込ませる染色方法です。

マット(ツヤ消し)加工のクロコダイル革

マット(ツヤ消し)加工のクロコダイル革、穿孔が目立つ。

 

上記画像の通り、穿孔がくっきり目立っています。こちらも先ほどのバニラ加工と同じ大判のスモールクロコダイル革です。
染色する際に上から重ねるのではなく染み込ませるという手法を用いているが故に、下地の風合いが残りこの穿孔が目立つのが多くなる傾向にあると思います。

次は同じ手法で染色した大判のスモールクロコダイル革の画像と見比べてください。

大判のスモールクロコダイル革

同じロットの別のマットクロコダイル革、穿孔が薄い。

 

同じ染色方法で染めて革ですが上の画像と比べると見え辛いのがおわかりでしょうか。
このような個体差があり、穿孔が見えないから本物ではないのかというと、一概には言えないこともあります。

もちろん今回の画像に使用した革はすべて本物のクロコダイル革です。

というようにクロコダイル革は天然皮革であり、1枚1枚個性が異なる素材です。

元々の下地は穿孔と呼ばれる点はあるのですが、完全な革になった状態のものを見るにあたり、あくまで本物かを見極めるための基準の一つとしてご理解いただければと思います。

 

 

爬虫類皮革製品はたいへん高価なものです。ただ、ご縁に恵まれると日々のパートナーとしての価値を見出せるお気に入りのアイテムになるはずです。

長い目で見られて安心してお求めいただけるショップやそのアイテムを楽しみながらじっくりお選びくださいね。