東京クロコダイルです。
長らく完売期間が続いておりましたナイルクロコダイルラウンドファスナー長財布(商品名:『グランデ』)がアップデート&再販いたしました。
早速ご注文いただいたお客様方。誠にありがとうございます!大変お待たせいたしました。
こちらのグランデは東京クロコダイルのメインモデルと言っても過言ではない最も注力してきた作品です。
東京クロコダイルブログの中でも最も紹介回数が多いかもしれないグランデ。
グランデはアフリカ原産のナイルクロコダイルをセンター一枚取りで裁断をした作品です。
ナイルクロコダイルはヨーロッパのスーパーブランドでも最も使用されている種類の世界的に人気のクロコダイルになります。
以前も話題にしましたが、近年、東京クロコダイルで使用しているセンター一枚取りに適したサイズ、幅24~26㎝(養殖でおよそ2年)の流通が減ってます。そこから革の質まで厳選しておりますので製作に至る難易度がさらに高くなりました。
もちろん全て国内タンナーで染色を行った革を使用してます。
『グランデ』はそのような高付加価値のナイルクロコダイル革のみが使われております。
内装には他モデルと共通で姫路新開発の脱クロムタンニンレザーを使用しており内装からも【革感】を体感いただける仕様です。
製作は東京クロコダイル上位モデルであるプレミアメイドシリーズの工房で製作しております。
以前ご紹介した内容と同様ですが、こちらのグランデは、
大外面12パーツ、内面(隠れている面)4パーツ、引手4パーツ、内装(インナー)58パーツの計78パーツで構成されています。
一般的な国産牛革職人が製作するラウンドファスナーのパーツ数は26~30パーツとなってるのでおよそ3倍のパーツ数で構成されており、
単純3倍の工程を経て完成を目指します。
廉価な海外製品だと当然ですがさらにパーツ数に差が開きます。
※東京クロコダイルプレミアメイドシリーズのラウンドファスナー大容量タイプは素材、種類に関わらず全て同じ仕様、工程で製作しております。
前置きが長くなってしまいました(笑)
今回は具体的にどの部分がアップデートしたのかを中心にご紹介させていただきます。
と、言っても時間をかけ、緻密な計算の上で完成したデザインと仕様なので中途半端に手を加えるとダウングレードすることになりかねません。
結論から申し上げますとファスナーのバリエーションの追加、そのグレードアップになります。
元々グランデのファスナーはYKKの国産最上位モデルのエクセラのダブルを使っております。
その中でさらに仕上げのメッキのグレードにもランクがあり、
さらに高ランクのものを2種類採用しました。
左がリニューアルした【ホワイトブロンズ】、右がグランデに新たに加わった他のモデルではすでに大人気【本金】になります。
角度をつけて撮ってみました。
同じデザインでもファスナーカラーだけでかなり印象が変わるのがお判りいただけるかと思います。
クールなホワイトブロンズに対してエネルギッシュな本金と対照的なイメージです。
以前もご説明しましたが、YKKファスナーエクセラはノーマルのゴールドと本金があり、
Au(金)をメッキに使用しており深いゴールドが上質さを演出しています。
ホワイトブロンズは定番で使用していたシルバー(ニッケル)より白基調で透明感があり、洗練されています。
ホワイトブロンズのオープン時です。
開けても清潔感がありクールな印象ですね。
本金のオープン時になります。
エネルギッシュでかなりインパクトがあります。
ファスナーは外周は5号ファスナーダブル、小銭入れ部分は3号ファスナーダブルとなります。
一般流通では販売されないレベルの高級皮革製品として、見た目、実用性、耐久性を追求した結果このようなバランスに仕上がりました。
ファスナーカラー?ホワイトブロンズ?シルバーと変わってないのでは?
という方もいらっしゃるかと思います。
それでは今までのモデルとの比較をしてみます。
左が今作のホワイトブロンズ、右が従来のシルバー(ニッケル)になります。
微妙な色味の違いがお判りいただけますでしょうか?
元々のシルバー自体が上質なものには違いがございませんので見た目的には気にならない方も多いかもしれません。
ご参考までに浅草製作のプラチナメイドのラウンドファスナー長財布のファスナー比較になります。
左のエクセラはホワイトブロンズのダブル、右はYKKエバーブライトのシルバーカラーです。
一般的にエバーブライトがYKKの金属ファスナーの上位モデルで国産高級ブランドで最も使われております。なのでエクセラを使って財布を製作すること自体が珍しいとも言えます。
と、いうことで今作のナイルクロコダイルラウンドファスナー長財布『グランデ』はファスナーがアップデートされましたというお話です。
画像ではわかりにくいかもしれませんが実物だと結構印象が変わりました。
途中からファスナーの話になった感もありますね・・・。
もともと、完成度に自信のあったグランデですが長い期間完売の状態が続き、やっと良質な革の手配ができ、再販に漕ぎつくことができたのでその節目として今回のアップデートを決行いたしました。それに伴い、製造コストは上がってしまいました(汗)。当面は何とか販売価格は維持していこうと考えてはおります。
『グランデ』は個性派揃いの東京クロコダイルのラインナップの中では比較的幅広い層の方にエキゾチックレザーの魅力にお伝えができる王道作品、と言えるかと思います。
商品の詳細や気になられる点等、ございましたらお気軽にお問い合わせください。
以上、東京クロコダイルでした。
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