東京クロコダイルです。
今回は大人気のダイヤモンドパイソン革を使った新シリーズをつくりましたのでそちらのご紹介です。
1. 藍染ダイヤモンドパイソン新シリーズ
2. 東京クロコダイルの藍染ダイヤモンドパイソンとは
3. 藍染ダイヤモンドパイソン革が完成するまで
4. 藍染ダイヤモンドパイソン『青龍』シリーズの3型のお財布
5. まとめ
藍染ダイヤモンドパイソン新シリーズ
シリーズ名は『青龍(せいりゅう)』。
なかなかスケールを感じさせる命名です。
実際の作品も名前負けしない世界観で世界広しといえど東京クロコダイルでしか手に入らないクオリティです。
今作で一番のポイントはダイヤモンドパイソンを藍染で仕立てた点になります。
東京クロコダイルの藍染ダイヤモンドパイソンとは
タンナーさんの協力の元、パイソンの藍染を1から開発いたしました。
藍染は染料に漬けて乾かすを繰り返し回数により色味が深くなります。
藍染は加工に手間、時間がとにかくかかるうえ、染料は高価です。
東京クロコダイルの藍染はクロコダイル、パイソンともに高付加価値の天然藍のみで仕上げており、オーナー様に本物を所有する歓びをより体感いただけるようご提案しております。
一番大事なことですがいくらすごい染めだと言ったところで美しくなければ意味がありませんよね?
皆様が持つジャパンブルーのイメージに近づけれるようタンナーの社長さんと何パターンもサンプルを製作し、検証しました。
結論としましては青龍シリーズには『インド藍』と『すくも藍』の両方を使用しています。
藍染ダイヤモンドパイソン革が完成するまで
まずは『インド藍』と『すくも藍』それぞれの画像を紹介します。
比較するとインド藍の方が鮮やかな色味、すくも藍は重厚感ある色調という傾向がありましたのでインド藍とすくも藍、それぞれの甕を用意し、独自のコーディネートにより絶妙な藍100%、青龍シリーズの色味が完成しました。
大人気シリーズ、驚異のレビュー高評価を誇るクロコダイル藍染シリーズ『湊』『蒼』に続き、すごいのができたなと感慨深いものがあります。
今作はパイソンのダイヤモンド模様と藍の競演を愉しんでいただきたいのでニシキヘビのお腹部分を割き、背中部分が中心に来るフロントカットの革を採用しております。
東京クロコダイルが高級皮革、高級皮革製品のメーカー直販ブランドだからこそ実現できたスペシャルな企画だと自負しております。
どちらかというとガチの藍染屋さんが創る革といういうより東京クロコダイルは皮革メーカーとして、トータルバランスを見極めて創った藍染というアプローチとなります。
近年、藍染はサスティナブルな仕上げとしても注目度が高く、牛革、エキゾチックレザーに関わらず、藍染の革、革製品を販売されている業者さんが増えています。
先に述べた通り、手間、時間、コストとまともに製作すると採算面では厳しいため、藍染料に漬けて乾かす作業を数回繰り返し、まだ色見の薄い段階で合成染料であるインディゴを吹き付け、色を濃くして仕上げる手法も多くなってます。この仕上げでも藍染という表記自体は問題ないとのことです。お値段に関わらず、藍染製品をお求めの際は、気になられるようでしたら販売元へお問い合わせされてみるとルーツがわかるかと思います。
藍染ダイヤモンドパイソン『青龍』シリーズの3型のお財布
製作は浅草のエキゾチックレザー製品を専門に製作する工房に依頼。品質の安定感はこれ以上ないバランスに仕上がりました。
デザインは3型、東京クロコダイルでは素材の良さを純粋に活かすため、奇をてらわず安定の鉄板定番モデルをチョイスしてます。
無双折財布(小銭入れあり)
東京クロコダイルのラインナップではラウンドファスナー、長財布が多くなってますが近年のキャッシュレス化の流れに世入り、折財布、コンパクト財布のニーズも高まっています。
小銭入れありタイプでこちらおひとつでお出かけを賄える仕様となります。
内装にまで全面パイソンを使用した無双タイプなのでコンパクトでも所有満足度の高い一品となります。
無双長財布(小銭入れあり)
10年、20年経っても絶対に廃れない、安心して永くお使いいただけるデザインの長財布。
素材自体の存在感がこれでもかって程ありますので、シンプルなデザインながら完成品はすさまじい個性を放ちます。
もちろん妥協のない無双モデルで内装も自然が織りなす神秘的な模様を味わいつくせます。
ラウンドファスナー長財布(大容量)
言わずも知れた東京クロコダイルの最強デザイン、ラウンドファスナー。
スタイリッシュでめちゃくちゃかっこいいモデルです。
ファスナーはYKKの上位モデル、エバーブライトを採用。
カラーはクールで洗練されたシルバーとリッチでラグジュアリーなゴールドの2色からお選びいただけます。
こちらの3型は東京クロコダイルでも長く採用し続けているモデルでエキゾチックレザーと相性の良いデザインとなっております。もちろん全型センター一枚取りです。
まとめ
本藍染のダイヤモンドパイソンという時点でかなり高価な素材となっております。原皮を輸入するところから始まり、製品でお客様に直販でお届けする東京クロコダイルの手法だから実現しました。この作品に限らずですが今作も世界トップクラスのコストパフォーマンスでご提案できたと確信しております。
私たちメーカーとしては裁断や縫製によるコストを抑え、利益に転嫁することは可能なのですが、やっぱりオーナー様に『良いものに出会えてよかった』と心から感じていただけるのが最優先事項です。
素材的には大量生産できないものばかり、ありがたいことに、生産が追い付かず頻繁に売り切れるという慢性的な薄利小買です(笑)。
『オーナー様にご満足いただくことが一番大事』、そう言い切れるほど妥協のないものづくり、価格設定とさせていただいております。
そういう観点からも今作、青龍シリーズは東京クロコダイルでしかご提案できないであろうスペシャルな仕様に仕上がりました。
私たちプロが見ても本当に惚れ惚れします(笑)
もちろん天然染料のみを使用しておりますので革を育てるエイジングも期待できるので使って愉しいお財布となっております。
実物をご覧になられればなぜ『青龍』と名づけられたのもご納得いただけるかと思います。
以上、見ても愉しい、使っても愉しい、新作、青龍シリーズのご紹介でした。